2022年1月より投資している5つのロボアドバイザーの実績比較のまとめ記事です。
この記事では2022年1月から現在までの運用実績の推移を公開しています。
ロボアドバイザーの運用成績が気になる方はぜひ読んでみてください。
運用ルール
運用ルールは下記の通りです。
- 5つのロボアドバイザーに投資
WealthNavi(ウェルスナビ)
THEO(テオ)
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)
ON COMPASS(オンコンパス)
投信工房 - 2022年1月11日よりそれぞれ10万円を投資
- リスク許容度は最大のコースで運用
- 比較用に投資信託も同額購入
楽天VTI(正式名称:楽天・全米株式インデックス・ファンド)
オルカン(正式名称:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)) - 毎月末の成績を比較
それぞれのロボアドの特徴については下記の記事をご覧ください。
運用資産推移
以下の表は2022年1月~2023年10月末までの運用資産推移です。


2022年1月~12月
2022年はFOLIO ROBO PROが頭一つ抜ける結果となりました。
正直なところ、ロボアドバイザーは投資信託と比較して手数料が高いので楽天VTIやオルカンに1年くらいでコスト差の分で負けると思っていました。
比較用に同額購入した楽天VTIとオルカンを上回ったのはうれしい誤算です。
2022年のような株価上昇がパッとしない相場だと、株式以外も含むロボアドが有利ですね。
2023年1月~
2023年に入ってからは全体的に右肩上がりを続けています。
株高で徐々に楽天VTIとオルカンが差を詰めて、5月にはついにオルカンがロボプロを抜きました。
さらに、5月までは首位を守り続けていたロボプロを、6月にはTHEO、7月にはWealthNavi、8月9月は再度THEOが抜き1位となりました。
1位から4位までの差が2000円以内と僅差で推移しているので今後も順位変動がどうなるか楽しみです。
WealthNavi、THEO、ON COMPASSはオルカンと似た動きとなっています。
投信工房は為替ヘッジありの新興国債券が円安とウクライナ情勢の影響で大ダメージを受けて低迷しています。
楽天VTIはロボアドやオルカンと比べると上下が激しいですね。
2022年にFOLIO ROBO PROが1位になった要因は?
2022年に1年を通して首位を守ったFOLIO ROBO PRO(以下ロボプロ)がなぜ好調だったのでしょうか。
他のロボアドバイザーとの差がついたポイントを詳しく見ていきましょう。
2022年2月


2022年2月はウクライナ情勢もあり全体的にマイナスの中、ロボプロはプラスとなっています。
他のロボアドは米国株・先進国株中心ですが、この時のロボプロののポートフォリオは新興国株と金が過半数を占める大胆な構成です。
以下FOLIO公式の運用レポートより引用です。

2月は下落幅が大きかった新興国債券と不動産が非保有だったことと、各資産が下落した中で唯一上昇した金を約22%保有していたことが、パフォーマンスに寄与しました。比較的にディフェンシブなポートフォリオだったため、一般的なロボアドバイザーに対して下落幅を抑えることができました。
引用元:<ROBO PRO 2022年2月実績>軟調な相場がつづく中、AI運用の成果は?
ポートフォリオの35%を占める新興国株式が4%下げていますが、それ以上に下落が大きい新興国債券、不動産を保有していなかったことによりマイナスを最小限にとどめることができていますね。
投資の神様ウォーレン・バフェットの名言に「第1ルール、損しないこと。第2ルール、第1ルールを忘れるな」というのがありますが、資産を形成するには、増やすことだけでなく減らさないための守りも大切だと実感しました。
2022年4月


続いては他のロボアドに大きく差をつけた2022年4月です。
WealthNaviが微増、他3つが3,000円を超えるマイナスですがロボプロはプラス1974円となっています。
ここでは3/29のリバランスで増えた米国リートとハイイールド債が伸びてます。
FOLIO公式の運用レポートより引用。

4月は円ベースでみると、各資産がプラスパフォーマンスに見えますが、これはドル高円安の影響によるものです。実際の株式市場は、米国の金融政策をめぐる不透明感、および中国での新型コロナウィルスの感染再拡大による景気後退の懸念などで、世界的に大きく下落しました。
中でもアメリカのナスダック総合株価指数はリーマン・ショック直後の2008年10月以来の月間下落率となりました。そのような市況の中でROBO PROは、前回のリバランスで株式の保有比率を下げて他の資産(不動産やハイイールド債券)を増やしていたことがパフォーマンスに寄与しました。
引用元:<ROBO PRO 2022年4月実績>世界的に株式市場が下落する中、ROBO PROは堅調に推移
前月に実施した株式以外の資産を増やすリバランスがうまくハマったことにより資産が増加しています。
株式中心の他のロボアドと比較するとその差がわかりやすいですね。
2022年7月


米国株の含み益が6月:0.87%→7月:7.34%と増えています。
リバランスでポートフォリオの半分を米国株にしたことが効いていますね。

7月のマーケットは前半、景気後退の懸念が強まるなどで軟調に推移する場面もありました。しかし後半に入ると、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが緩やかになるとの期待が高まり、米国株式を中心に上昇しました。
そのような市況の中で、ROBO PROは比較的多く保有していた米国株式および不動産が上昇した結果、1ヶ月で約+5.10%のリターンという結果になりました。
引用元:<ROBO PRO 2022年7月実績>株と不動産中心の積極的な投資配分が奏功
ここでも大きく上昇した米国株を約50%と多く保有していたことが功を奏しました。
一時期は50%くらい保有していた新興国株がこの時はゼロとなっているのもすごい。
終わりに
2022年は1年を通してFOLIO ROBO PROが首位を独走する結果となりました。
振り返ってみるとリバランスがなかなかの確立で的中していることが分かります。
株式だけでなく、債券や不動産、金等の資産をうまく入れ替えて軟調な相場な中でも利益をだすことができていますね。
2022年のような横ばい相場では頻繁なリバランスを行うロボプロ有利でしたが、株式上昇局面ではどのような結果になるのか楽しみです。
今後もロボプロ1強が続くのか、他のロボアドが台頭するのか、継続してウォッチしていきます!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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